採算性と社会性の同時検討

BIZミル

経営支援基幹システム(BIZミル)の普及を通じて、多くの経営支援機関、そしてその先の中小企業・小規模企業の支援を行っています。

◆事業性評価の4つの視点

 以前、下記のコラムにおいて、事業性評価の4つの視点を、新規性、実現性、採算性、社会性であると説明しました。このコラムでは、採算性と社会性について、説明いたします。

◆「三方良し」 

 ところで「三方良し」という言葉があります。デジタル大辞泉によると

 「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。近江商人の心得をいったもの、と記載がありました。

◆「採算性」を考える

 採算性は「買い手良し」。御社の商品・サービスを満足してくれるお客様がどれくらいいるかです。まず、お客様のニーズや悩み・期待などを明確にしたうえで、そういうお客様がどれくらいいるかを明確にする必要があります。

 例えば、小学生向けにプログラミングを教えたいというのであれば、小学生(とその親)のニーズと、そういった小学生がどれくらいいるかを、顧客の生の声を拾い上げたり、統計や書籍などを活用したりして、その事業のお客様が増えそうかどうかを考える必要があります。

◆「社会性」を考える

 社会性は「世間良し」。世間を別の言葉で言えば、行政や社会と置き換えてもいいでしょう。

 以前、金属加工の会社の後継者が、ペルーに興味があり、銀の加工品を作ったのですが、収益の一部をナスカの地上絵保護にあてたということで、ペルー国内を始め多くの協力を得たという事例があります。銀の加工品をお客様に販売するまでで終わりだったら、多くの協力は得られなかったかもしれません。

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 経営支援基幹システム(BIZミル)では、採算性と社会性も考えていただくことで、自社の収益向上だけでなく、お客様の満足と社会の満足も考えていただく「三方良し」の新事業を目指していただければと考えています。

株式会社エイチ・エーエル

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