株式会社エイチ・エーエルの太田です。
12月1日と2日に、事業再構築補助金対策セミナーを行います。
今回は、1日と2日を別々の内容でお伝えします。
12月1日は「初めて申請する人」向けに、公募要領の解説と採択のポイントを。
12月2日は「非採択だった人」向けに、非採択の分析と今後の対策をお伝えします。
今日の投稿は、非採択の理由①「思い切った再構築と言えない」です。
思い切った事業再構築とは?
「事業再構築指針の手引き」には、以下の資料があります(若干加筆)。

製品の新規性と市場の新規性の説明に苦慮する場合は、思い切った再構築ではないと言えます。
上記の図を、弊社なりの視点で言い換えます。

図の左上が既存事業。しかし既存事業が落ち込んでいるので、新規事業(再構築事業)を
考えるわけですが、新規事業の方向性は大きく3つです。
右か、下か、斜めか。このうち、製品と市場が新しいのは「斜め」です。
右か下で事業計画が終わると、審査員が「思い切った再構築かなあ」と思ってしまいます。
商品だけ、顧客・市場だけでは十分とは言えない
例えば、下図のケースです。
ジーンズのメーカーが、新型設備を導入し、新しいジーンズを作ったとします。
ただ、これだけだと「思い切った」とは言いづらいのです。

なぜなら、新しいジーンズを買った結果、これまでのジーンズの売上が減る可能性が否定できないからです。事業再構築指針の手引きの言葉を使うと「市場の代替性が高い」と言えます。
そこで、もう少し考えます。その設備を使って、新しい方向性を考えます。
例えば、その設備を使って、アウトドアグッズや抗菌グッズが作れるのであれば、それも加えます。
もちろん、既存事業への波及効果があれば、ベストです。

真に「思い切った再構築」だったか振りかえる
非採択だった場合「思い切った再構築」かどうかを確認してみてください。
もちろん「思い切った再構築であれば、即採択」というわけでもありません。
それはそれで、別の問題を解決する必要があります。
なぜなら「思い切った再構築=製品と顧客が変わる」ので、
既存の経営資源が使いづらいという問題が新たに発生するからです。
これについては、また別の機会で。
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