株式会社エイチ・エーエルの太田です。
先日、長野県内の商工会で職員研修がありました。
内容は、次年度施策と「事業再構築補助金」です。
とかく「大型予算」「大型補助金」の印象が強い事業再構築補助金ですが、
最近はちょっと違った印象を持っています。
そこで今日は、私が事業再構築補助金を勧める理由を、いくつか挙げていきます。
理由1:新しいことを考えるためのよいきっかけとなるから
これはよく言われていることです。
何か新しいことを考えるときに、補助金はよいきっかけになります。
しかも事業再構築補助金は必ず認定支援機関を巻き込みますので、
他者の意見を聞きながら、ブラッシュアップすることができます。
理由2:補助金の下限が100万円だから
これは意外かもしれません。
大型補助金だから、上限ばかり目に行きます。
中小企業・通常枠の場合、従業員数に応じて4,000万円から8,000万円まで。
でも、ここ数回の支援で思いました。
補助金額が少額の企業でも、満足しているということ。
補助金額がその会社にとって適正であれば、他人がもらった額は関係ないのです。
しかも、業種制限ナシです。つまり、事業再構築補助金は
「全ての企業に門戸を開いた補助金」であるといえます。
理由3:補助対象経費が、幅広いから
人件費、車、パソコン、土地代は対象外です。
しかし、建物、機械、広告宣伝、専門家派遣等、幅広く使える補助金は、
現時点では他にありません。
全額補助ではないので、自己負担は必ず発生しますが、
事業再構築補助金は「やりたいことを実現するための費用を、概ね賄える補助金」であるといえます。
理由4:思い切った再構築を実現するには、既存事業も検討しないといけないから
ここが、とっても重要。採択のツボとコツでもあります。
大企業であれば、既存事業をまったく気にしないで、
新規事業のプロジェクトを組むことができます。
しかし、中小企業・小規模企業では、既存事業のエースが新規事業を行なったり、
費用に制約があったりします。
実は、思い切った再構築を行うためには、既存事業も検討しないといけないのです。
新規事業を行ったために、既存事業に穴が開く。
新規の伸びと既存の落ち込みを比較すると、後者のほうが大きいので、
結果的に「新規事業を行った結果、業績が悪化する」ということに
なってしまうケースが残念ながら少なくありません。
ということで、まさに事業再構築補助金は、全ての事業者に勧める補助金です。
もちろん、それを支援する企業にとっては、フィーとの兼ね合いがあることは
言うまでもなく、補助金が少額である場合、フィーも少額になり、
支援者が断ることはよくあります。
でもそれと、企業における事業再構築補助金の有用性とは、関係ない。
補助金の事業計画書を作り、申請することは、企業にとってとても意義があると考えます。
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